レンズの修理専門です!貴方の大切なカメラレンズの事なら、レンズの修理・メンテナンス・お手入れ方法等どんな事でもお気軽にお問合せ下さい! 日本レンズ協会 光学研究所 <CLH>

修理作業工程進行紹介ページ

合計:3139 今日:1 昨日:2

修理作業工程進行紹介ページ

修理工程

ここでは、折にふれ、各種レンズの修理工程のご紹介をします

このページの趣旨は貴方に自分でレンズを分解清掃する事を決して推奨するものではありません。

プロがどういう基準・手順・ポイントで作業をしているのかの一部分を公開し、安心してお客様のレンズを一時期お預かりさせて頂きたいという想いでございます。

特別にリクエストがございましたらご連絡ください

随時、UPさせて頂きます

Pentax FA50mm F1.4のリクエストにお答えします。気を付けてほしいのは、先ずはそのレンズ個体の構造が解らないのに、闇雲に分解しないという事です。レンズの基本構造というものは確かにあります。しかし、人間や他の動物の様に心臓、胃、腸・・・配置が一緒ではありません。レンズの機種によってみんなまちまちです。

DSC_0405[1]

それでは、先ず前玉から見ていきましょう。この機種の場合、前玉最前方レンズはねじ込み式レンズ押さえリングにて固定されています。他の機種と一部違う点は、そのレンズ押さえリングを反時計周りに回す為には、銅鏡最先端のカバーを先ず外さないといけません。そのカバーは5mm程度の長さの木ネジ3本で固定されています。精密プラスドライバーを使用します。このカバーの役割は外観・デザイン的要素が強いので、3箇所のネジの位置はそれ程重要ではありませんが、念の為にマーキングしておきます。今回ご紹介するレンズの分解清掃にあたって、私がドライバーを使用するのはこの3本の木ネジを外す時のみです。ドライバー、その他金属でできたツールは極力使いません。殆ど全てをゴム素材ツールで賄います。市販物では、その径がピタッと合いませんので、各レンズ毎にその都度手作りしていきます。

DSC_0382[1]

3本の木ネジと銅鏡最先端カバーが外れました。3本のネジは総て同じ種類です。紛失防止のため組立終わるまで、ねじケースに保管します。銅鏡カバーは天地の向きがありますから、忘れないようにメモしておきます。この際に重要なのは、ねじもリングも外したその時に磨き上げておくという事です。全体像を分解しながら把握し、レンズ以外の金属パーツは綺麗に磨きあげておきます。そうする事で、レンズのふきあげの際に、余計な汚れが付き難くなります。

DSC_0385[1]

いよいよ最初のレンズが姿を現しました。チョット感動する瞬間です。通常、ねじ込み式のレンズ押さえリングによって固定されているレンズは、更にねじ込み方式で固定されていることはありません。この最初のレンズもSETされているだけですから、向きを変えればすんなり外れます。ただ、向きが大切なので勿論慎重に外します。このレンズ部は1群2枚構成といって、SETになっているレンズです。この2枚が更に分解できると、丁寧な磨き上げが可能なのですが、完全に2枚が固定されている場合もあります。ここに曇り、カビ等の原因がある場合は、このSET毎交換が必要です。

DSC_0387[1]

その群レンズを横から見ると、こんな感じです。結構厚みがあります。上記と同様にこの時、向きをメモし、同時にレンズ以外の本体金属部を綺麗に拭き取っておきます。写真に写っている様に、この機種の場合はこれで絞りバネの前玉側が現れます。もし、絞り系に異常がある場合は、このタイミングでその原因を究明します。絞り羽根もいろんな種類があって、枚数も絞った時の形もそれぞれ特徴がありますが、動きを滑らかにしてあげる必要があります。

DSC_0388[1]

絞り羽を開放F値まで全開に開放したところ

DSC_0389[1]

逆に、限界まで絞ったところ

DSC_0390[1]

銅鏡内壁、切り込み部分を綺麗に拭き取って、一旦組立直します。この段階でレンズ以外のパーツ・内壁・切り込み部分は綺麗になっています。また、各レンズ、絞り羽根の問題点。特徴も把握できます。その後、後ろ玉からのアクセスに移ります。

DSC_0392[1]

これが後ろ側、マウント部分側からの写真です。マウント金属部にサビ・歪み等がある場合は、この時点で修復しますが、それ以外の場合はこの部分を分解する必要はありません。マウント内部はとてもメカニカルなパーツの集合体で、非常に考えられた作りになっていますので、その理屈が解らないと修復が困難です。大半が絞り羽に信号(合図)を伝える為の役割なので、絞り羽の動きに問題がある場合は慎重に各動きをチェックします。

DSC_0395[1]

最初のレンズが外せました。このレンズは上記で説明しました様に、群レンズです。3枚のレンズがSETになっています。直ぐ下に絞り羽根が見えますネ。ここでも同様に、絞り羽根の動きをチェックし、群レンズの金属部分を先ずは磨き上げます。その後、3枚のレンズを一枚づつ取り出していきます。銅鏡内壁、切り込み部分も綺麗に磨きあげます。両方向から絞り羽根にアクセスできましたので、一応分解はこれで成功です。

DSC_0396[1]

群レンズを真横から見た写真です。それなりの厚みがあります。形に特徴がありますから、問題はないのですが、念の為に向きをメモしておきます。

DSC_0397[1]

それでは、群レンズを綺麗にします。この機種の群レンズは3枚1群構成になっています。最初のレンズを取り出しました。今まで幾度か注意喚起してきましたが、やはり付箋を付けて天地の向きに気を付けて下さいね! 本当にくどいようですが、作業を進めていくうちに、時々混乱してしまうケースがプロでも起こります。爪を切って、身辺を常に整理整頓して、深い呼吸を意識して、お客様の笑顔を想像して、1レンズ毎に集中する姿勢が一番大切だと私は思います。群レンズの中にはあと2枚レンズが残っています。

DSC_0398[1]

これで全部取り出すことができました。ポイントは何ですか?そうです!付箋と天地の向きです。必ず守って下さい!

DSC_0399[1]

群レンズユニットを横から見てみましょう!

DSC_0400[1]

絞り羽根を絞って見ます

DSC_0401[1]

逆に絞り羽根を開放F値まで開いて見ます

DSC_0402[1]

これで、Pentax FA50mm F1.4をモデルにした分解清掃の手順・ポイントを終了します。最後までお読み頂いたお客様、ありがとうございました♫




画像の説明

powered by Quick Homepage Maker 5.3
based on PukiWiki 1.4.7 License is GPL. QHM

最新の更新 RSS  Valid XHTML 1.0 Transitional